第70章 検温⦅五条ver⦆
頬を染める なな を見ながら、五条は言った。
五「昔から憧れてたんだよねぇ♪
おでこ同士で熱測るの♪」
お願い♪、と好きな人から おねだりされたら断れない。
『1回だけだからね!///』
意を決した なな は、五条の白銀の前髪を上げ、自分の おでこをくっ付けた。
五「どぅ? 熱ある?」
『…少し…熱いかな』
五条から視線を反らして、なな が答えると、五条は なな の腕を掴んで自分の顔を持ち上げた。
おでこ同士がくっ付けた状態で、五条が顔を上げると自然とキスする形になるわけで。
『?!///』
ちゅ、と触れるだけの口づけを交わすと、五条は口角を持ち上げて笑った。
五「なな 、カワイ♡」
*おわり*
*おまけ*
『そう言えば、悟どうやって部屋まで戻ったの??』
五「たぶん伊地知が運んだんだよ。
伊地知の前で倒れたから♪」
『…わざとでしょ』
伊地知に意地悪をするのが好きな五条だ。
きっと倒れるタイミングも伊地知の前と決めていたのだろう。
五「伊地知あれでも力あるんだよ♪」
『あんまり伊地知さんイジメちゃダメだよ』
なな の言葉に、五条は あはは~ と笑った。
*おわり*