第69章 検温⦅虎杖ver⦆
虎杖の言葉を「あはは~」と聞き流し、五条は なな の方を向いた。
五「なな、今日は休んで自分の部屋に戻りな。
声出てないし、しんどいんじゃないの??」
図星をつかれた なな は下を向いた。
⦅ …確かに体は少し しんどいけど…
部屋に1人で居るより、みんなの声聞いて居たかったんだけどなぁ…… ⦆
しゅん とする なな を見て、虎杖が言った。
虎「授業終わったら部屋にお見舞い行くな!
だから、それまでは ゆっくり寝てろよ♪
1人って寂しいもんな」
なな の方を見て笑う虎杖の その言葉に なな は黙って頷いた。
五「なに~? なな 寂しかったの??
じゃあ、センセーが看病してあげるから今日の授業は自習にしよっか♪」
伏「なな を理由に授業サボらないで下さいよ。
アンタ仮にも教師でしょ」
釘「私も お見舞い行くからね♪」
虎「1人で戻れるか??」
心配する虎杖に、なな は頷いた。
虎「1人で不安な気持ち分かるからさ♪
無理すンなよ♪」
放課後に虎杖たちが来てくれると思ったら 寂しさも少し和らぎ、なな は虎杖に『ありがと』と かすれた声でお礼を言って、自分の部屋へ戻った。
*おわり*
*おまけ*
放課後。
約束通り虎杖と釘崎、伏黒も なな の部屋に訪れた。
なぜだか五条も一緒に。
五「僕も来ちゃった♪」
スポーツドリンクを差し出しながら、五条は なな に言った。
五条の登場で 何だか騒がしかったが、なな はみんなから元気をもらえた気がした。
*おわり*