第61章 眠る⦅五条ver⦆
If...なな ver
五条と なな は久しぶりにペアでの任務が入った。
五「じゃあ、さっさと終わらせよっか♪」
いつも通り余裕そうに なな に言うと、なな も『そぅだね♪』と返事をした。
しかし、相手は特級1体と1級が3体。
いくら五条が最強でも意外と手こずった。
『疲れたぁ……』
やっと呪霊を祓い終わり、なな は ため息を付いた。
五「なな は体力が少ないなぁ」
伊地知の車を待ちながら、話をしていると なな は大きなアクビをした。
五「寝不足は女の子の敵なんじゃないの?」
『…こんな仕事してて寝不足なんてザラにあるでしょ…』
五条を キッと睨みながら、またアクビをしていると やっと伊地知が到着した。
五「伊地知 おっそ~い」
伊地知に文句を言いながら車に乗り込む五条に、なな は いつもの事だ と無視して車に乗り込んだ。
車の揺れは心地よく、なな は外の景色を眺めながら いつの間にかうたた寝をしていた。
コツン、と五条の肩に なな の頭が寄りかかる。
それをバックミラーで見ていた伊地知は「なな さん、眠ってしまいましたね」と言うと、五条は「少しゆっくり帰ってあげて」と言った。
伊地知は「はい」と返事をし、ゆっくり運転していると、いつの間にか五条まで なな に寄り添うように眠っていた。
伊⦅ おやおや…五条さんまで眠るなんて珍しい ⦆
普段見れない五条と なな の寝顔をバックミラーでチラリと確認し、伊地知は 後続の車が居ない事を確認しながら、ゆっくりと運転をした。
*おわり*