第50章 ストーカー⦅宿儺?⦆
探索を終えたのか、虎杖の左頬から再び宿儺の眼と口が現れた。
宿「…なな、視線を感じるのは どんな時だ?」
『え? 高専に居る時が多いかな。
特に校舎棟にいる時かな』
すると宿儺は、また質問をした。
宿「それは決まって誰かが不在の時では無いか?」
宿儺の言葉に、なな は『う"~
ん』と悩み、『あっ!』と何かに気がついた。
『いつも五条先生がいない!』
宿「たぶん犯人は、あの目隠しだろうな」
それを聞いた釘崎は「あンの目隠し教師ィ!」とキレていた。
虎「でも、五条先生居ないのに どうやって なな の事みてたんだよ」
宿「自称最強と言うくらいだから何か術式を使っているんじゃないか?
壁の所に札とかあれば、札を通して この教室を見る事だって出来るだろうなぁ」
宿儺の言葉に、釘崎は教室の壁に不審な掲示物が無いか探すと、小さな札が教室の後ろの掲示板に貼ってあった。
釘「コレね!」
釘崎は札を剥がすと、ベリベリと破いた。
伏「全く…油断も隙もないな…」
自分達の担任が まさか犯罪まがいな事に手を染めているとは…、伏黒は頭を悩ませた。
『今度五条先生 殴ろ…
宿儺、ありがと♪』
宿儺にお礼を言えば、宿儺は「気にするな」と言って気配を消した。
***おわり***