第44章 甘え上手?⦅宿儺⦆
夏の暑さも和らぎはじめ、夕陽が沈むのが早くなってきた。
高専の敷地内には たくさんの木が植わっているため、落ち葉もたくさん。
『…落ち葉が こんなにいっぱい…』
虎「焼き芋でもする?」
ホウキを持って、落ち葉の山を見ている なな を見ていたら、焼き芋が思い浮かんだ。
『やりたーい!』
釘「肝心の さつまいも は??」
『伊地知さんに買ってきてもらおう♪
車持ってるし♪』
虎「いいね♪
ついでにアルミホイルとチャッカマンも必要だよな♪」
伏⦅ 伊地知さんかわいそう… ⦆
車を持っている と言うだけで1年生'sにパシられる伊地知を哀れに思う伏黒であった。
伊「今回だけですからね、私も一応忙しいんですからね」
そう言いながらスーパーの袋を虎杖に渡す伊地知。
『伊地知さん ありがとう♪
焼き芋 焼けたら一緒に食べようね♪』
ウキウキしている なな を見て、伊地知は「そうですね」と少しだけ微笑んだ。
火を扱うため、伊地知が立ち合っていると、五条がやってきた。
五「あ~、やっと伊地知 見つけたー」
虎「あ、五条先生も焼き芋食べる??」
落ち葉がパチパチと音を立てながら焼き芋の番をしていた虎杖が五条に声をかけた。
五「へぇ~、焼き芋イイね♪ もらおうかな♪」
虎「もうすぐ出来るよ」
落ち葉の中からアルミホイルの塊を見つけ、冷まし完成した焼き芋。
『美味しそー♪』