第32章 添い寝⦅虎杖悠二⦆
ギシ…と音を立て2人分の体重を支えるベッド。
『ごめんね』
少し窮屈なベッドに横になり、虎杖から腕枕をしてもらっている なな は申し訳なさそうに謝った。
虎「何で謝るんだよ、俺は嬉しいよ♪」
『腕、痺れない?』
虎「大丈夫♪」
ニッと笑う虎杖に、なな は恥ずかしそうに顔を赤くした。
ピカッ、と外が明るくなったかと思うとゴロゴロと雷の音が鳴り響いた。
なな はとっさに虎杖に抱きついてしまった。
トクン、トクン、と聴こえる虎杖の心臓の音が心地よい。
虎杖の胸に耳を当てるようにしていると、虎杖が優しく頭を撫でてくれた。
虎「そばに居るから」
『うん、ありがと』
いつの間にか なな は眠っていた。
***おわり***