第3章 ユーリ=ノルベルト
目が覚めるとまだ朝方で起きるには少し早い時間だった。
隣には寝息をたてるユーリの姿がある。
私はそっと身体を起こしベッドの上に座る。
宣言式後はお互い忙しくなかなかこうして一緒に過ごす事が出来なかった。
最近は夜になるとユーリが会いに来てくれる事が増えて僅かな時間だが、お互いの気持ちを確認することが出来ていた。
今日、私がいつもより早く目が覚めたのには理由があった。
今日は新しい執事が来る。
ユーリが執事じゃなくなってから、メイドの者やジルやレオが執事を兼任してくれていたが、やはり忙しく手が回らなくなってきたので改めて新しい執事が配属になった。
一緒に過ごす事の多い執事。しかもユーリの代わり。
どんな人だろう、と緊張を隠せなかった。
ユーリの柔らかな髪を撫でると身じろぎし、薄く目を開いた。
ユーリ「キャリー様…おはよう。早いね。」
キャリー「目が覚めちゃって。ごめんね?起こしちゃった?」
ユーリは隣に座る私の腰に抱きつく。
ユーリ「ん…もう少しこのまま…」
私の太腿をサラサラと撫でながらユーリが話し出す。
ユーリ「今日、新しい人と会うんだよね?」
ユーリも私同様、気になっているようだ。
ユーリ「心配だなぁ。キャリー様かわいいから迫られちゃったりしないかなぁ。俺より絶対長い時間一緒だもんね。」
言いながら太腿の付け根まで指を忍び込ませる。
くぷっと音をたてて私の中に指を入れると昨日のユーリの液がトロリと流れ出す。
キャリー「あ…っ」
暖かいものが流れ落ちるのを感じ、脚に力が入る。
ユーリ「でも俺が執事に復活出来るわけないし仕方ないよねー…」
考えるように窓の外を見ながら指は私を弄んでいた。
キャリー「ぁん…ユーリ…」
ユーリ「そーだ!キャリー様は俺のだって印つけとこ。」