第4章 好き、だから。 〔燭台切光忠/R18〕
「あの…光忠さん…はしたないって軽蔑しないで欲しいのですけれど…」
しばらくしておずおずと審神者は燭台切に切り出した。
「ん?なんだろう?なんだい?」
燭台切は抱き締めた審神者の顔を覗き込むようにしながら問う。
「あの…実は、私…光忠さんが好きで…ずっと抱いて欲しいと思っていたんです…」
その言葉に燭台切は一瞬目を見開きそしてすぐ微笑むと、審神者の耳に低音を吹き込むようにささやいた。
「ぼくもずっと璃杏が好きだったよ…何度もきみを夢の中で抱いたくらいだ…だからきみとこうなれて嬉しいよ…」
その言葉に審神者は小さく「あ」と声をあげる。
「あ、あの…光忠さん…そのぅ…あたって…いるの…ですけれ、ど…」
燭台切は「ふは」と照れたように笑った。
「ごめんね。璃杏がぼくを好きと言ってくれて、嬉しくて抱きたくなっちゃった…だめかな?」
審神者は恥ずかしそうに顔をあげて燭台切を下から見ると、燭台切は欲を含んだ眼差しで審神者を見つめていた。
審神者は手を伸ばして燭台切の首に巻き付けて言う。
「私も…したい…もっと…抱いて欲しい…」
「じゃあ、今度はもっとゆっくり時間をかけて愛しあおうか」
燭台切が言い、審神者は頬を赤らめつつ燭台切にキスをすると、互いに更に深くつながるための愛する行為をゆっくりと始めていったのだった。
<終>