第2章 revenge2
彼はもう、誰も失っちゃいけない。
彼の大事なものを私が守らなくちゃ。
「本当、オレ、情けねぇな・・・。」
「え?」
「好きな女の前で、泣いて・・・強くいたいのに・・・。」
そんなことない、彼はとても強い。
だけど、完璧な人なんていないんだ。
どんなに弱くてもいい・・・どんなに惨めでもいい・・・自分の幸せを願って。
「弱くていいんだよ。私はマイキーさんが、弱い男の子だってこと、知ってる。でも貴方は大切な人を思う優しさ、強さを持ってる。誰も、弱くない人なんていないんだよ。」
私の胸により一層強く顔を押し付けて、嗚咽をつきながら、しがみつくように抱き締める。
そんなとても小さい彼を私は愛しく思い、頭に口付けながら優しく包み込んだ。
「どこにも行かせない。」
もうどこにも行かせない、私とみんなといるの・・・いなきゃいけないの。
この小さい身体に背負い込まないで・・・貴方はまだ15歳なの。
それからどれくらい、抱き合っていただろう。
泣き止んでも彼は私を離すことなく、抱き締め続ける。
私も、彼を離すことはない。
「マイキーさん、重くない・・・?」
そう聞くと、彼はそのまま後ろに倒れて、私ごとゴロンと転がった。
顔の横に彼の手があり、私は彼を見上げる。
赤く腫れた目元を見て、少し悲しくなり、優しく微笑む。
彼の手が服の中に滑り込んできて、脇腹を撫でる。
「んっ・・・。」
その手の優しい感触に、身体が甘く痺れ反応する。
制服も下着も全部脱がされ、抵抗もせず、身体全てをベッドに沈める。
「あ・・・鍵返すの忘れてた。」
ポケットから私の家の鍵を出して、テーブルの上に置いて、服を全部脱いでまた私に跨る。
そのまま私の上に倒れて、ぎゅっと抱き締める。
「星那、温かい。こうやって裸でくっつくとさ、すげぇ温かいよね。」
マイキーさんの温度が直接、私の肌に伝わる。
身体を離すと、首筋に唇を落として、ぢゅっと吸った。
それを繰り返し、何度も何度も私の身体に跡を残していく。
「んっ!?」
喉を噛まれ、痛くて少し声を上げた。
彼はそんなのお構いなしに、首に歯型をつけていく。
満足したのか唇を離すと、私の足の間に座り、右足を持ち上げた。