第4章 revenge3
ココという男が現れた。
大寿が全員ぶち殺してやれと笑っている。
本当にこいつらは大っ嫌いだ。
ただムカつくやつを叩く、気に食わないと兄弟でも容赦しない。
そんなことの為に、暴力を奮ってんじゃねぇよ・・・強さを使うんじゃねぇよ!
千冬とタケミチくんもきっと怒ってる。
2人とも肩を震わせて、下を向いていた。
「「何してくれちゃってんだ、コノヤロぉぉ!!!」」
2人同時に咆哮する。
「私たちは、オマエらとは違う・・・大切なものの為に命張ってんだ!!もう何も、彼から奪わせはしない!!」
「ハハハハハハ、かかってこい!クソガキ共!!!」
黒龍!!!絶っ対ぇ許さねぇぞ、コラぁあ!!と言って、大寿たちに向かっていく2人と共に、私も走り出す。
「待て!!オマエら。」
という三ツ谷さんの声に、私たちは足を止めた。
「オレは平気だ。」
三ツ谷さんはおでこから血を流しながら、立ち上がった。
フラフラっと座り込む、三ツ谷さんに近付いた。
状況は絶望的だ、大寿はバケモンだし、あとの2人も恐らく、めちゃくちゃ強ぇと言って、話し始める。
「それに対してオレらは、千冬はボロボロ、オレは正直動けねぇ、ピンピンしてんのは、タケミっちと星那ちゃんだけだ。」
確かに、千冬は半間にやられて、三ツ谷さんは頭を鉄パイプで殴られた。
でも、ここで引き下がれるはずない。
三ツ谷さんや柚葉さんをここまでしたんだ、私は許さない。
八戒くんと柚葉さんをあいつから、開放しなきゃならない。
三ツ谷さんはまた言葉を続ける。
「でもここで負けたら、柚葉は、もっと酷い目に遭う。殺されてもおかしくねぇ。」
そうだ、私たちは勝たなきゃいけないんだ。
突然タケミチくんがマイキーくんたちが来てくれると言った。
え?万次郎たちが?
三ツ谷さんがマイキーを呼んだのかと聞くと、タケミチくんは三ツ谷さんが呼んだんじゃないのかと言う。
本当、タケミチくん、君って人は・・・。
「オレは八戒を助ける為に、1人で来た。東卍とは関係ねぇ、個人的な問題だ。オレら4人で柚葉を守るぞ。」
三ツ谷さんは始めから私を、その中に入れてくれるんだね。
タケミチくんが絶望に満ちた顔で、膝から崩れた。