第3章 revenge2.5
ペケJと戯れていると、突然後ろから抱き着かれる。
「っ!?・・・万次郎、なに?」
「オレにも構え。」
ペケJが、千冬がお風呂から戻って来て、部屋のドアを開けたタイミングで出て行ってしまった。
「わっ、ペケJ?・・・ちょっ、なにやってんスか!?」
万次郎の手が胸に来て、もみもみと揉まれていた。
離してと腕を掴むが、びくともしない。
千冬が顔を真っ赤にして、怒っている。
「あっ・・・!?」
ブラも着けているのに彼は乳首の場所を当て、服の上から摘んだ。
出てしまった声に驚き、咄嗟に口を押さえた。
彼は特攻服のマントのボタンに手をかけ外し、マントを脱がせる。
「ちょっとダメだってばっ!!千冬ん家だよ!?」
「これぐらい脱げよ、家ん中だぞ?」
マントを脱がせて私から離れる。
さっきまであんなにくっついてきていたのに、あっさり離れたので拍子抜けしてしまった。
「星那のエロい声聞けたから、我慢する。」
ベッドに横になって頬を膨らませながら、私を睨んでくる。
それを笑って見届けて、ベッドの前に座り、隣の床をポンポンと叩いて千冬を呼ぶ。
万次郎に手と言われたので、手を出すと、彼は袖をぎゅっと握って目を閉じた。
「まさか2人が、ここまでの関係になるなんてな。」
「え?」
千冬の言葉に、顔を振り向かせる。
視界に入れた千冬の顔は、嬉しそうに微笑んでいた。
言葉の意味を理解し、千冬にそう言われたことが嬉しくて、でも恥ずかしくて・・・照れ隠しに、まだ濡れている千冬の頭をわしゃわしゃした。
「千冬と場地さんのおかげだよ・・・。」
千冬が、どうしようもなく落ちてしまった私を、慰めてくれた。
場地さんが命を張ってまで、彼をここに引き止めてくれた。
2人のおかげで私たちは、幸せを掴んだ。
大切な2人の為にも私は、彼を救わなければいけない。
「千冬、本当にありがとう・・・今の私があるのは、どんな時も千冬が私の側にいてくれたからだよ。」
もうあの未来には・・・何も出来なかった腐った現実には、戻らない。
自分が変わらないと、何も変えられない。
そう教えてくれたのは、彼らだから・・・。