第4章 堕ちる
「っ…なにするの…!」
「あんた達だってこの間まで同じようなことしてたじゃないw」
「そうそう。須藤と一緒に笑ってたくせにー」
「っ…!」
萌と唯は次第にクラスからいじめられるようになった
私が教室へ入ると1人の女生徒が私の元へやって来ると
「ねぇ宮野さん。この2人に今までされたことやり返したら?」
「そうだよ!今まで散々やられたんでしょ?ほら!」
私を囲んで2人に仕返しをしろと言う女生徒たち
2人は私に怯えている様子だった
「悪いけど、茉莉花たちと同じことしたくないから」
「え…」
「でも分かったんじゃない?いじめられるって辛いことだって。2人がいじめるつもりなくてもね受ける側はどれだけ苦しいか。まぁでも、この人たちがまだ殴ったり蹴ったりしないだけマシなんじゃない?」
そう言うと女生徒たちは信じられないと口にして2人を睨んでいた
周りの生徒達もコソコソと話している
2人は顔面蒼白し、手が震えていた
「あの日、こんな風になるなんておもわなかったでしょ。かえでが病院へ運ばれた日からずっと憎んできた。自分が犠牲になってでも必ずあんた達を地獄に落とすって。いじめた側ってすぐに忘れちゃうし逃げちゃうし…ね?二度と忘れられないようなったでしょ?」
「っ…!」
「それだけ大きい罪なんだって。学校で起こったことだろうが、未成年だろうが、親がどんなに偉いだろうが…いじめられた側はいつだって覚えてる。だからいじめた奴も忘れないようにしてあげないと。…二度と調子に乗らないで」