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【ツイステ】黒兎は駆け巡る *イベントストーリー

第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*





セベク『スカリー、と言ったか?命が惜しくば正直に答えろ。この事態は、貴様の仕業か!?』


スカリー『そんなまさか。我輩は麓の町で古本市を見ていたのです。それで気づいたら、このような装いで、このような場所に。

街で最後に見たのは..ええ、ええ。確か不思議な本でした』


リドル『麓の街の古本市..それに不思議な本か。つまりボクたちと同じ状況、ということかい?』


アズール『まあ、口ではなんとでも言えますけどね』


スカリー『貴方がたはどういった状況でこちらに?麓の街の方ですか?』


エペル『ええっと..僕たちはナイト..もがっ!』


問に素直に答えようとするエペルの口を塞ぐと、ジャミルとセベクは不審な相手に自分たちの情報を簡単に喋るなと叱責する


しかし、




グリム『オレ様はグリム様なんだゾ!』




ユウ『あー名乗っちゃった。まあ、仕方ないか。えっと、ユウです』


スカリー『はじめまして、グリムさん。ユウさん』


『『『こらーー!!』』』


レオナ『警戒心の欠片もありゃしねぇ..おい、お前はあのアホ2人みたいに簡単に名乗るなよ』


『ん、分かった』


スカリー『我輩のことを怪しんでいらっしゃるのですね。いえ、無理もないことです。何分皆様は顔見知りのご様子。我輩だけが一人ぼっちのようだ..



ここでも』




『...(1人、ぼっち...)』


どこか寂しげに呟かれた声に自身の境遇と重ねて心が鈍く痛む。一瞬見えたサングラスの奥の瞳がほんのりと影を落とす



スカリー『詳しいことはお聞きしません。ですがどうかお名前だけでも教えていただけないでしょうか。

でないと、素敵な皆様に初めましての挨拶もできないでしょう?



どうか、どうか..平にお願い申し上げます』



身動きが取れない中、唯一動く頭を深々と下げ請い願う姿に全員口を閉ざした


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