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《ヒロアカ短編集》角砂糖にくちびる

第22章 あなたの青に触れさせて《後編》◉鷹見啓悟※



「やっと会えたね、雛鳥ちゃん」

乳白色の上にぷかぷかと浮かぶ黄色、左右に揺れるそれが彼女の胸元付近を泳いでいる
纏められた髪、露わになった首筋に俺の印を咲かせて




「・・増設?」

「そ、安心して会いに来られるように」

白い湯気が包む狭いバスタブ、隣の敷地を買収し平屋にする計画を話すと、目を見開いた彼女がぱちぱちと瞬きをした


「天井をガラス張りにして、あ、見上げるのは大丈夫そ?」


「・・わたし、目良さんに嫌われちゃうなぁ」

困ったように微笑んで下がった眉、上気した肌が白に透けると桃色が俺を誘う
俺以外の何にも触れて欲しくなくて、目障りに揺れるアヒルを湯船から摘み出した



「そういや、昔の制服とかってまだあります?」

「え、うん、たぶん捨ててはないと、」

不思議そうに俺を見上げた丸い瞳、出会えなかったその制服姿に想いを馳せる


日差しの差し込む廊下、汗と草花の匂い、上履きが廊下を駆ける音

その世界で出逢えていたら、俺はもっと貴女に近づけただろうか




「・・白衣プレイも捨てがたいすね」

「ひぁ・・っ、当たっ、て」

「当ててんの」

逃げようと浮いた腰に両手を這わせて、足の付け根に指を滑らせる
漏れ出た声と甘い感触が脳を痺れさせて


「もしかして何もシないと思ってました?」

んなワケ無いでしょ、擦り付けるように甘えれば水面がゆらゆらと揺れて
甘い唇を喰んで舌を入れると、お前が穢していいヒトじゃないと本能が警告している



「んんっ・・っ、けい、」

「いやー、羽無いと風呂入るの楽だわ」

昔からのクセでシャワーばっかりなんで、イチャつくには最高すね、辿り着いたそこをなぞると甘い蜜が溢れる


「ひ、ぁ・・っ、んぁっ」







キツくて狭い貴女の中は、



「やぁ・・っ、はいっちゃ、う」

「欲しいでしょ、いま、あげますからね」



此処に居ていいんだと、薄汚れた俺を赦してくれるから






閉じ込めて



もう見上げることしか出来ない空がどうしようもなく恋しくなる夜は、独りにしないで




「言ったでしょ、アヒルちゃんと一緒にすんなって」

目を遣った黄色に片手を伸ばすと、嘴を外側へと向ける
同時にぬるりと突き上げた欲望と執着、彼女の吐き出した甘い吐息にぞくりと肌が粟立った


「愛してます、死ぬほど」
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