第4章 中学生3
その日私は圭介の事が気になって
ずっと上の空だった….
本当にどうしちゃったんだろう…
今日は生地を見に行った後圭介の家に行こう…
圭介の事を考えていると。時間はあっという間に過ぎて
いつの間にか放課後になっていた。
三ツ谷「りこ〜大丈夫か?」
「ああ。うん…生地見に行こう。」
三ツ谷「…場地か?」
「へ?」
三ツ谷「場地が気になるんだろ?」
「よく分かったねー」ははっ
乾いた笑いが出てしまう
三ツ谷「まあ、いつもの場地じゃなかったな…
色々あるんだろ。気になるなら今日生地見に行くのやめるか?」
「いやいや!早く特攻服完成させたいから
生地今日見に行こ!
圭介のところには買い物終わって行くから大丈夫だよ」
三ツ谷「…そ。じゃあ、行くか…ほいっ。」
手を差し出してくる三ツ谷
差し出された手と顔を交互に見る
段々三ツ谷の顔が赤くなる
三ツ谷「…手。」
「ん?」声小さ過ぎで聞こえない
三ツ谷「折角だから手繋いでいいか?」
「あ!うん。いいよ?///」
三ツ谷「ははっ(笑)嬉しいけど照れるな///」
照れた笑顔で言うもんだからこっちまで嬉し恥ずかしくなる。
三ツ谷と手を繋ぐのは初めて…
というか、男の子と手を繋ぐこと自体初めてで
どうしたらいいか分かんない…
手汗とか大丈夫かな?!
あれ?そんな事考えてたら私手汗吹き出してない?!
三ツ谷「なぁ。」
「ひゃいっ!!」
いきなり話しかけるもんだから、声が裏返る
三ツ谷「なんだよ、その返事(笑)」
「いや、三ツ谷がいきなり話しかけるから…」
三ツ谷「?なんか考えてた?」
「あ、わたし…手汗すごくないかなぁって…///」
三ツ谷「なんだよ、そんなことかよ(笑)
りこの汗なら全然気にしねぇよ」
「ならいいけど…
なんか、いい生地あった?」
三ツ谷「うん。これなんかどうかな?
シンプルだけど黒の生地に金の刺繍ってかっこいいダロ?」
「そうだね。この生地なら結構しっかりしてるし良さそう!」
お会計を済ませてると
?「タカちゃーーーーん!!」