第1章 出会い
私の家は共働き
夕方以降2人がいないときは
外に散歩にでかけるのが最近の日課!
夜8時でも、まだ明るい季節。
夜に出歩くのって大人になった気分で
少しワクワクするのはわたしだけ?
誰もいなくなった公園で一休みして
ブランコを漕いでると後ろから声をかけられた
「お前こんなとこでなにしてんの?」
びっくりして振り返ると
同い年位の男の子
「え?あー…散歩?」
「なんで、自分の事なのに疑問系なんだよ
名前なんての?」
「りこ」
「りこか!俺は三ツ谷隆だ。よろしくな!
でも、子供が外にいていい時間じゃないだろ?
早く家帰れよ。送ってやっから。」
自分も子供じゃんって思ったけど
口から出そうな所で飲み込んだ。
見た目ヤンキーなのに意外と怖くなさそう
だって、ピアスに頭に刺青?みたいなのチラっと見えたんだけど…
ぐーーーーーーーーーー
「あ///」
「なに?りこ腹減ってんの?
じゃあら俺ん家こいよ。
大した物出せねぇけどご飯食わしてやるよ」
三ツ谷家にて
「え?!なにこれ?!超おいしいじゃん(泣)!!
三ツ谷が作ったの?!
いい旦那さんになるよーーー!!」
今思えば初対面の人にいい旦那さんになるとか
ふざけたこと言っちゃってる。
でも、心からでた言葉で偽りはない
「ああ…///ありがとよ」
本人に言うと失礼かもしれないけど
照れ臭そうに笑う三ツ谷を可愛いと思った
それから私と三ツ谷が仲良くなるまでに時間はかからなかった