第2章 中学生
「んー…見にくいなぁ~」
私は今クラスの発表のボードの前にいる
だがしかし…
人が多すぎて見えない。
もうちょっと人がひいてから見に来ようと思い
かかとを返すと思いっきりぶつかった
「いたた…あ、ごめんなさ「よぉ!りこ!」
「ドラケン!おはよう!
お、ちゃんと朝から登校してえらいじゃん!!」
「俺はマイキーじゃないんだから、寝坊・遅刻ないっつってんだろ
それより何してんだよ、行くぞ」
「いや、私まだクラス見てないの
というか、人が多すぎて見えてないだけなんだけど」
はははと呆れた風に笑うと
「だから、行くぞって言ってんだろ?」
ほら、ドラケンはいっつもそう
言葉足りてないんだって
生憎、解説してくれるであろう助け船の三ツ谷もいない…
まぁ、いいや
一つ一つ教室の中に入って
机に割り当てられた名前を探せばいいや~
と思いながらドラケンの隣を歩く
そういや、なんだかんだいいながら
私に歩幅を合わせてくれるドラケンに
なんとも言えない感情が湧き上がってくる
背も私より何十センチも高くて
足も長いのに…
優しいなぁと思っていると
「りこついたぞ。」
「おー!りこおはよ~!」
「りこおはよ、遅かったじゃねぇか、道にでも迷ったのか?」
そこにはマイキーと三ツ谷がすでに一つの教室の中にいた
「おはよう!二人ともクラス表見た?
私まだ見れてないんだけど…
みんな何組なの?」
「あ?何言ってんだりこ」
「ん?どういうこと?」
「お前、俺と一緒のクラスに決まってんだろ。
行くぞって言ったらついてきたじゃねぇか」
「いやいや!行くぞって言われただけで
同じクラスとは聞いてないよ!」
「俺言ってなかったか?」
「言っていないよ!もー、いつもドラケン言葉足りないって
前々から言ってるでしょ」