第11章 共にあるもの ※
「・・・そんな誘い文句、どこで覚えてきたんですかい?」
オビは押し倒したあかねの顔の横に手を付き、上から顔をのぞき込む。
「え・・・別に何も教えてもらってないけど・・・」
あかねは真っ直ぐ見つめてくるオビを見る。
普段は猫のような印象のオビの視線が狼のようなオスの視線に変わり、あかねはただただ引き込まれた。
「まぁ・・・そういうことにしておきますが。
他の男にはそういうこと言わないでくださいよ?」
そう言いながら、オビはあかねの頬を撫でる。
「言わないよ・・・オビだけ・・・っ!」
言い切らないうちに、オビはあかねに深く口付けた。
「ん・・・っ・・・オ、ビ・・・・・・ん!!」
「あかね嬢・・・集中して・・・」
オビの片手があかねの服にかかり、口付けに夢中になっていたあかねの服は既に前が開けられた。
オビの手があかねの柔らかな双丘に触れると、あかねの身体はビクンっと震えた。
「やば・・・やわらか・・・」
オビはあかねの首筋に下を這わすと、あかねは声が抑えられず、慌てて手の甲を口に当てた。
「んんっ・・・あっ!・・・ん・・・っ」