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progress ~東リべ卍~R18~

第43章 Requiem 場地



でも俺の最後の願望は、
わりとすぐに叶ってしまった。

思わぬ形で……






「は……ラン…なんつー顔してんだよ…」


「けい…すけ…」


俺の顔にランの涙が零れ落ちたのが分かった。



「約束…守れなくてごめんな」


「やだ…守ってよ!破ったら許さない!」


「ふ……幸せになれよ… ラン」


「や、やだあ!圭介いないと幸せになれないよ!」



俺の手を強く握ってきたその手を
もう俺は握り返す力がない。



「なれる。七転び八起きだろ」


「っ!!圭介ぇぇっ!」


ランの涙がボタボタと落ちてきて、
俺の目の中に入った。

それが、目尻を伝ってこぼれ落ちて行く。

何度も…何度も…。




へぇ……そんな顔して泣くんだな、
ラン…


お前の泣き顔にも癒される俺って、
変か…?


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