第5章 refine
「でも…圭介…。
私ね、圭介には生きててほしいよ。というか、皆に生きてて欲しいの。だから…何があっても、死なないで?」
「っ…」
ランの言葉に、場地の鼓動が跳ねる。
誤魔化すようにため息を吐いた。
「ばーか。俺はお前残して死なねーよ!
俺はランのこと……いや、なんでもねぇ。」
「?」
「とにかく俺は、将来お前を世界一有名にするモデル事務所創るんだから!」
「えっ!なんでそんなこと知ってるの?!」
「三ツ谷から聞いた」
早速喋ってたのか…
三ツ谷くん意外とお喋りだなぁ…とランは顔をあからめる。
「じゃあ圭介、約束しよ!何があっても私残して死なないって。ゆびきりね!」
「ふっ。おーけー。ゆびきりな!お前も夢叶えるまで、俺残して、ぜってー死ぬなよ!まぁ俺が死ぬ気で守るけどな!」
この時ランは、
初めて小指を絡め、ゆびきりというものをした。