第17章 resolute
そのときだった…
「おいっ!!」
「「?!?!?!」」
険しい顔をして息を切らし
こちらに真っ直ぐ歩いてくるのは…
明らかに、月乃ラン だった。
「おいおいなんだてめぇ?!」
「女が来るとこじゃねぇぞー?」
「回されに来たんかてめぇ?!」
場地 「ランっ!なんでここにっ」
一虎「はは…マジかよラン…」
タケミチ「ランさん!?」
「もしかして東マンの…!」
「月乃ランだ!」
「マイキーの女?!」
「1人で襲撃に来たのか?!」
「おいおいおいおいなんだなんだ〜
面白くなってきたじゃんかよ♡
東マンのお姫様がこんなとこに1人で乗り込んでくるとはなぁ〜
さすがいい度胸してる…なんの用事だぁ〜?」
「場地圭介と花垣武道を連れ戻しに来た!!」
「あ?」
周りはまたザワザワとし始めた。
「ハハッ笑わせんなよ。
こいつら自分から来たんだぜ?
俺らが強制的に連れてきたわけじゃねぇ。
それにしてもアレだな…
よくこの場所わかったなぁ。
さすがは東マンの犬。ダリィ〜♡」
ランは半間をギロリと睨んだ後、
ハッとしたように床にころがっている血塗れの千冬の前にしゃがみ込んだ。
「千冬?…千冬まで…!!ねぇ千冬!」
気を失ってる…
こんな惨い姿…
酷すぎる……