第9章 resolve
神社に響き渡ったその声で辺りはシーンと静まり返り、皆の視線が集まった。
三ツ谷も万次郎もドラケンも目を丸くしている。
そしてたちまち
そこかしこから野次が飛びだした。
「おい!てめぇ!ランさんの付き人なんて調子に乗んなよ!」
「そもそもてめぇ東マンでもねぇだろうが!!」
「だいたい付き人なら俺が!!」
「俺だろそれは!!ですよねランさん!」
「いや俺がやる!!てめぇらに任せてられるか!」
「えっ、ちょちょと待ってみんな!!
私は付き人なんていらないよ!!
むしろ邪魔!!」
ガーン!!
と、傷付いたような効果音がそこかしこから聞こえた気がした。
みんな心底残念そうに項垂れている。
三ツ谷だけがくすくす笑っていた。