第9章 resolve
「え?2人とも顔見知り?」
ランは首を傾げる。
「お前エマと知り合いなの?」
「意気地なしくんって?誰のこと?」
ドラケンと日向に言い寄られたタケミチは狼狽する。
実はタケミチはこっちにタイムリープした瞬間、なぜかわからないがこのエマに下着姿で乗っかられていたのだ。
びっくりしすぎて逃げたわけだが…。
「ち、違うんだヒナ!
俺はなんも覚えてなくて!」
「エマの下着姿見たくせに逃げた〜意気地無し〜」
「へぇー…そんなことがあったんですねぇ?」
タケミチは日向にボコボコに殴られ、
日向は帰ってしまった。
「こわ〜。
あんたよくあんな子いるのにウチの話乗ったね〜
でも勘違いしないでね。別にあんたのことなんてなんとも思ってないから。」
「へ?」
「ウチはただ、早く大人になりたかっただけだから…」
エマが寂しそうにチラと見る先にはドラケンがいた。
「嫌になっちゃうよねーあいつ。
ウチの事なんか興味なし!
マイキーとバイクと喧嘩のことばっかり」
「・・・」
そっか……とタケミチは理解した気がした。
エマちゃんはドラケンくんにヤキモチ妬いて欲しかったんだ…
それにしても女心ってわかんねー…