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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第48章 現代を楽しもう! ❀龍の眠る場所 R-18❀



トクントクンと脈打つ心臓の音を聞いていると、全てを委ねたくなる。

目を閉じると舞が猫でも撫でるように頭を撫でてくる。


(気持ちが良いな……安らぐ…)


そうしていると治まらずにいた身体の熱がやっと下がり始めた。


「謙信様はいつも私を大事にしてくれるので嬉しいです…」

謙信「それは当たり前だ。舞は唯一の女なのだから」


そう言うと愛しい女は綺麗な笑みを浮かべた。


「越後に着いたらいっぱい…その、愛してください。
 私もまだまだ愛し足りないです」


恥ずかしそうに目を泳がせ、薄茶の瞳が最終的に俺へと向けられた。


「謙信様といっぱい愛を交わして、いつか赤ちゃんを授かれたら私も凄く幸せです。
 その時は必ず元気な赤ちゃんを産んでみせます。
 何も欲しがらない謙信様が唯一欲しがっているものを、腕に抱かせてあげたい」


慈愛に満ちた表情を向けられ、胸に渦巻いていた激情が完全に浄化された。

己の焦燥など小さいものに感じるほど、清廉な眼差しだ。


謙信「ありがとう、舞……」


この感覚はなんなのだろう。

舞がくれた言葉と温もりが心に染みた。


(温かい。幸福とはまさにこのことか)


こみあげてきたものが一粒の雫となり目尻から流れ落ちた。


舞は気づいてか気づいていないのかわからなかったが頭を撫で続けてくれる。


俺は甘えるように抱きついたまま、細い腕の中で眠りについた。


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