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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第48章 現代を楽しもう! ❀龍の眠る場所 R-18❀



(謙信目線)


傷だらけになり乾ききっていた心は舞に救われ、残っているのは古傷だけだ
誰に触れらようとも、もう痛くない


舞と離れ離れになり、一度は傷が開いたが再会を果たすと黒い感情は霧散した。
舞が与えてくれる充分すぎる愛情で常に潤い、満たされている。

結鈴や龍輝という守る存在も俺を強くしてくれる。



伊勢、お前はあの世から俺を見ているだろうか

力及ばずお前を死なせたこと
お前以外の女を愛したこと


恨んでいるか…?


ともに生きられないと世を儚んだお前が、舞を全力で守り、愛でる俺を見て、胸を痛めないはずがない

舞をどうしようもなく愛している
愛さずにはいられなかったのだ

許してくれとは言わぬ
天に召された時は、存分に恨み言を聞こう

500年後の世に来てみればお前の菩提寺は消失していた
俺が納めた遺骨も遺品も行方はわからない…

500年前に無事についたなら、お前の菩提寺に、舞と子を連れて会いに行こうと思う


舞は俺の妻となったことを、伊勢に対し後ろめたく思っているのだろう
『報告と謝罪をしたい』そう言っていた

俺もお前に会い、報告をしたい

けじめを……つけようと思う

嫌なら嫌と夢枕にでもたってくれ
勝手を言っていることは自覚している

舞なら夢枕に立ち騒がしく言いそうだが、淑やかな伊勢はしない、か…?

年相応のそういう姿も見て見たかったがな…



舞と子供達と共に生きる様を見せる

身も心も全て舞に捧げるが、生きて天寿をまっとうするまで伊勢のことは忘れぬ


そうやってお前を生かす


曇りない黒曜の瞳で、色のない世界から這い上がった男の生き様を見ていてくれ
俺のせいで死んでしまった伊勢に恥じぬ生き方を、生き抜く姿を見せてやろう


だから俺が眠りについた後は輪廻の輪に加わり、先の世で幸せに生きて欲しい

何もしてやれなかったが来世での幸せを願うくらいはさせてくれ


俺が初めて愛した女だ


どうか幸溢れる道へ、輝かしい未来へ連れて行ってくれと、神仏に祈り続けよう…


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