第41章 現代を楽しもう! ❀信玄の企み❀
皆で暮らし始めてすぐの頃、姫が三人分の弁当を作ってくれた。
だが謙信は、
謙信「佐助、お前は大学院とやらに食事処があるだろう。そこで済ませろ。
信玄、お前は語学レッスンの後に駅前で済ませてこい。毎日舞が三人分作ると負担になる」
佐助「異論はありませんが、謙信様はどうするんですか」
「あ、それは私が作ってあげたいなぁなんて、駄目?」
謙信「ありがとう、舞」
佐助・信玄「「……」」
あの『駄目?』と言った時の姫の顔といったら反則だった。
あれがわざとじゃないところが姫の恐ろしさだ。
佐助はバカップルがどうのこうの言いながら苦笑していた。
そんな経緯があり、姫の弁当は一日限りのものとなってしまった。