第40章 現代を楽しもう! ❀佐助君の憂い❀
(第三者目線)
時は少し遡り、信玄が退院し、佐助の大学院の手伝いが終わって舞の家に戻ってきた頃のこと……
謙信「舞、龍輝が煮物を落とした。そこの台拭きをとってくれるか?」
「はい、どうぞ」
信玄「………」
「謙信様、剣道着を洗って畳んでおいたのでお部屋にお持ちくださいね」
謙信「ああ、ありがとう」
佐助「………」
謙信「こら、龍輝。俺と同じ顔でそのような情けない顔をするな」
龍輝「だって、僕、ピーマン嫌いなんだもん」
謙信「……」
結鈴「パパもこの間ピーマン食べたら固まってたよね」
「ふふっ、『毒でも入ってるのか』ってね。ぷぷ」
謙信「舞……笑うな」
「だって何でも食べてくださる謙信様が、あんなに驚いた顔されるのは滅多にないので、ふ、ふふふ」
結鈴「ママ、今度パパに激辛カレー作ってみたら?きっとびっくりするよ」
「それも良いね。『パパびっくり作戦』を決行しようかな」
謙信「かれー?よくわからんが目の前で謀(はかりごと)の相談とはあとで仕置きしてやる」
「し、仕置き!?」
龍輝「わぁ、パパのおしおきってどんな感じ?」
「え、えっと……わ、わかんないなぁ…って、謙信様、笑わないでくださいっ!」