第38章 現代を楽しもう! ❀北の旅編 R-18❀
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(姫目線)
「え、お泊り?」
結婚式を終えたその日の19時すぎ。
子供達の寝仕度をしようかと考えていた頃、佐助君と信玄様が私達の部屋を訪ねてきた。
子供達も前から知っていたようで『お泊り、お泊り』とはしゃいでいる。
どういうことなのか謙信様を見ると、子供達には聞こえないよう落とした声で、
謙信「今夜は初夜だろう」
と怪しく囁いた。
悪戯っ子のように目を輝かせ、私を狙っている顔が怖い。
「っ!?しょ、しょ、しょ……」
結鈴「ママどうしたの?」
龍輝「しょ?」
結鈴「しょ?」
「あ、え、っとなんでもない」
慌てて否定するも頭が混乱して言い訳が浮かばない。
佐助「龍輝君が楽しみにしていたまきびし講座を開く用意はできている」
龍輝「え、ほんと?いくいく!」
(まきびし講座って何っ!?)
信玄「結鈴は何がしたいかな」
結鈴「んーーー、私が知らない物語を聞かせて欲しいなぁ。あとねぇ、信玄様と一緒に寝たい!」
「ふっ、おやすい御用だ小さな姫。さ、行こうか」
(一緒っ!?え、寝るっ!?)
信玄様が私達にむかって意味ありげな視線を投げてよこし、4人は部屋を出ていった。
騒がしかった部屋がいきなり静かになった。