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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第36章 現代を楽しもう! ❀年末年始編❀


(姫目線)

謙信「12月に入ってからというもの駅前の様子が華美になってきているが、あれはなんだ?」

信玄「街路樹がキラキラ光ってたぞ」


仕事から帰ってきて洗濯物を畳んでいると、英会話教室から謙信様と信玄様が帰ってきた。
今日は昼過ぎからのレッスンだったようだ。

一緒は嫌だとかなんとか言いながら最近は二人で行動している時が多い。


「もうすぐクリスマスですからね」


信玄様には砂糖多めのカフェオレを、謙信様には緑茶を用意してそれぞれの前に置いた。
風が強かったからお二人とも寒かったはずだ。


信玄「姫、ありがとう。君が淹れてくれるものはどれも美味しいよ」


すかさず信玄様が甘いセリフをくれて、いつまでも慣れない私は頬が熱くなる。


「あ、ありがとうございます」

謙信「信玄に茶など入れなくて良い。舞は俺の妻なのだから」

「つ、妻でも、お茶くらいお出ししますよ!」


目の前に居るのに謙信様にだけお茶を出したら失礼以外なにものでもない。

文句を言うと端正な顔が不満そうに歪んだ。


謙信「茶だけではないだろう。食事や着る物の世話まで…」


長い腕が私の腰を捉えて引き寄せた。
冬の匂いが混じった謙信様の香りがして、胸が小さく跳ねた。


「一緒に暮らしているんですから当たり前です!別々にやる方が手間も時間も、光熱費もかかります。
 皆さん家事を手伝ってくれますし、子供の相手もしてくださるので、私の負担が軽くなっているんです。気にしないでください」


佐助君は水回りの掃除と掃除機がけ
信玄様が庭木の手入れや草むしりなど外の仕事を、
謙信様は夕飯の支度、拭き掃除、布団を干すなど細々とした家事


それぞれ家事を分担しているので、私は洗濯と朝食作り、あとは自分と謙信様のお弁当を作るくらいだ。

洗い物をしようとすると佐助君が飛んできて『舞さんは仕事に出かける仕度をしておいで』って言ってくれるし、謙信様が子供達の身支度を整えて保育園にいく準備をしてくれるので、本当に申し訳ないくらい私は楽ちんなのだ。


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