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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第35章 現代を楽しもう! ❀お寺編❀


(姫目線)

なにかと忙しく過ごしているうちに季節は進み、12月になった。

12月1日は信玄様の誕生日で、生クリームたっぷりのケーキでお祝いした。

サプライズ?でクラッカーを鳴らしたら、炸裂音と火薬の匂いに謙信様と信玄様が異常に警戒していた。

落ち着いたところでシャンパンを開けたら蓋が飛び出したことでまた二人が驚き……とにかく最初から最後まで面白いくらい二人が反応してくれて楽しかった。

クリスマスはどうしようか…なんて考えていた矢先、謙信様たっての希望で例の寺を訪れることになった。


――――
――

前もって連絡を入れていたので、駐車場に到着するとご住職が外で待っていてくれた。

挨拶をしてきますと断りをいれて先に車から降りた。


「お久しぶりです。お変わりないですか?」

住職「はい。上田城の石碑の件以来しばらく人の出入りが増えておりましたが、漸く以前の静けさが戻りました」


普段は法要やお墓参りの時にしか人が訪れない静かな寺に、考古学関係だけではなく取材関係の人もたくさん訪れ、一時は駐車場が連日満車になったらしい。


住職「取材に来られてもお話しできることはないといっても、写真だけでもと言われて…」

「池の龍と兎の像ですか?」

住職「はい。それと、どこかに上杉家と関りのあるものがないかとそれはもう寺の内部を朝から晩まで調べていかれました。
 舞様が縫われたお着物をお返ししておいて本当に良かったと思います」

「それは大変でしたね」

住職「結局何も手掛かりは得られず、皆様肩を落として帰られました。
 それよりも電話で伺いましたが今日は謙信様もご一緒だとか…」

「はい。今、子供達を連れて降りてくると思います」


車のスライドドアが開き、一番に降りてきたのは佐助君だった。それに続いて信玄様。


「眼鏡をかけているのが佐助君と言って、私と同じ現代人です。戦国時代では謙信様の忍びとして猿飛佐助と名乗っていました」

住職「なんと!あの架空の人物とされる猿飛佐助は我々と同じ時代の人間だったのですね」


ご住職が目を丸くして感動している。


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