第33章 蜜月の始まり(R18)
自分しか見られない愛しい人の姿を、見たい。
きっと謙信様も私と同じように思ってくれている。
(恥ずかしいし、寂しい……でも……)
「ん!はあ、謙信様、い、きそっ…」
首に回していた腕、腰に絡みつかせていた足を解いた。
心細いから本当は解きたくないけど…
(み、て………)
意図を察し、謙信様が身体を起こした。
謙信「っ、愛らしいな…」
愛おしむように手の甲で頬を撫でると、心もとなくシーツを握り締めていた私の手に指を絡ませてくれた。
きっと私が怖がらないようにとしてくれた行為にお腹の奥がキュンと疼いた。
謙信「達しろ」
達する直前の一番きつく狭まったナカを硬い欲がかき分けて進み、また抗うように引いていく。
ズッ、ズッ、ジュッ、ジュプ!
余裕のある速さでナカを犯し、確実に頂点に押し上げるのは、花芽を愛撫する長い指…
蜜を借りてヌルヌルしている指先が花芽を容赦なく刺激する。
(も、だ……め………っ)
一度イったのに、また絶頂に押し上げられる。
目を瞑るとチカチカとして、呼吸がまたはっ、はっ、と浅いものに変わった。
咄嗟に謙信様に絡みつこうとした足をベッドのマットレスに押し付けた。
踏ん張るような形になり、腰が浮き上がった。
「んっ!」
ぱっと目を上げると、ジッとこちらを見おろす二色の瞳。
目が合うと『愛おしい』と訴えかけてくる。
(大好き……)
ジワッと目に涙の膜がはった瞬間、お腹の奥で熱が弾けた。
「あっ!け…ん、しん様っっっ!~~~~っっっ!!」
名前を叫んでイッた瞬間、握ってくれていた手と指に力が込められた。
(あ……)
1人で達したのにも関わらず、手に伝わってきた謙信様の温もりで、快感だけを享受できた。
「あぁ、っ、はっ、……謙信様っ……ぅ~~~」
搾り取るように欲を締めあげながら腰がピクンピクンと何度も跳ねた。
花芽を刺激していた指は、身体の反応に合わせて徐々にゆっくりしたものに変わって
……やがて離れた。