第33章 蜜月の始まり(R18)
ズズ………
「んんっ!」
ゆっくり入り込んでくる熱に、思わず目を瞑りそうになった。
一番太い部分が入り込んできた時に蜜口が少し痛んだけど、それ以上の快感が身体に回った。
目を瞑りたい。でも言う通り、謙信様を見返したままにした。
謙信様の顔が快感で歪んでいて、凄く…色っぽい。
見つめ返す私もまた快感と羞恥の顔を謙信様に見られているんだろう。
(恥ずかしい…)
ズズズ……
「んん~~~~~!」
数年ぶりに受け入れる熱に、ぎこちなく強張っていた膣壁が押し開かれていく。
とっくに溶けていると思っていたナカはまだ準備ができていなかった。
大量の蜜のおかげで摩擦の痛みはないけれど、膣壁が謙信様を異物だと言わんばかりに抵抗し、圧迫感を感じた。
(だから謙信様はあんなにいっぱい触れてくれていたんだ)
私以上に身体の状態を理解してくれていた。
謙信様の優しさが嬉しくて…涙が浮かんだ。
謙信「……痛いか?」
唇が離れ、謙信様が気づかわしげに動きを止めた。
「ちょっと苦しいですけど痛くはありません。
謙信様にまたこうして抱いてもらって、優しくされて…、っ、すみません」
両手で口元を隠すと、ポロポロと涙がこぼれた。
こんな時に泣いたら困らせるだろうと思うのに、止まらなかった。
謙信「…愛する女に優しくするのは当たり前だろう?泣くな」
ほんの少し息を乱しながらも眉を下げて慰めてくれる。
「だって…本当に、嬉しいんです。あなたがもっと欲しいです」
謙信様の喉がこくりと鳴り、キュッと眉根が寄った。
謙信「今夜のお前は無性に俺をかきたてる…理性が吹き飛びそうだっ」
謙信様が苦しげに呻くのと、腰が早急な速さで奥へと進むのとが一緒だった。
ズズ……ズズ……ズッ!
「ああっ、ん」
最奥に行きついた。
これ以上先に進めないのに謙信様の欲は奥に進もうとしている。
子宮口と謙信様の先端が、これ以上ないほど擦(こす)れあった。