第33章 蜜月の始まり(R18)
(一気読み姫様のためのほっとひと息たいむ)
✿信長様とひと息✿
なにを読んでいる?俺にも見せろ
…慌てて隠すとは良い度胸だな。
そんなに色恋の話が好きなら、貴様自身が俺との話を書けば良かろう
何を間抜け顔をしておる、簡単であろう?
あの夜の出会いから、こうして一日とおかず愛し合うようになるまでのことを書き出せば良い…
お前が好む、『あーる18』の頁は俺の助けが必要だな
なんで?ではない。
お前と触れ合う場面では『彼目線』があった方が読み手は心躍るであろう?
ふっ、冗談だ。
俺に溶かされている貴様を例え文字であろうと、衆人の目に晒すわけがなかろう?
潤んだ眼差しも、上気した顔も、高い声で啼く愛しい声も、俺だけのものだ
今宵もその素肌を晒せ
泣いて乞うても止めぬ
貴様が意識を飛ばすか、朝が来るかどちらが先か…
ふっ、隠し仰せていると思ったのか?
俺を放って、一瞬でもあの男の話に気を取られた罰だ
貴様を誰にも渡すつもりはない
俺に抱かれたのだと思い出せるよう、柔肌にうずく赤い痕をつけてやろう
まずはどこからだ?
貴様はどこを望む?
首筋、柔い胸、脇腹、誘うように丸い尻……早く痕を付けて欲しい場所を言え
ふっ、怯えるな
貴様の愛を疑ったわけではない
ただあの男に意識が向いたのが気に食わなかっただけだ
所望の場所に痕が付いたぞ
覚悟しろ、これは貴様を抱きつぶす始まりの合図だ
とことん愛してやる、舞