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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第31章 パパなんて嫌い


謙信様が無言でショックを受けているのが、おかしくてたまらない。


龍輝「佐助君って格好良いね!僕も忍者になりたい!」


追い打ちをかけるように龍輝の声が響き、謙信様が肩を震わせているのが見えた。


「……ぷ」


謙信様に申し訳ないと思いつつ笑いが口から漏れてしまった。
フォローした方が良いかなと思った時、謙信様に抱っこされていた結鈴が


結鈴「でもパパが一番かっこいい。だーい好き。えへへっ」


そう言って謙信様の胸元の服をキュッと掴み、嬉しそうに頬ずりした。

謙信様から不機嫌な影は一気に消え、頬がみるみる赤みを帯びた。


「結鈴って意外とあざといのかな…」

信玄「あーあー、軍神の名も形無しだな、ありゃ」

佐助「謙信様を知る人が見たらひっくり返りそうな場面ですね」

龍輝「ママ―!お腹すいた!」

「あ、そうだった。すぐ作るね」


リビングに広がる賑やかな風景が宝石のように輝いて見えた。


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