第11章 看病七日目 愛を交わす(R18)
「はっ、ん」
(謙信様の声…す…き……)
嬉しくて嬉しくて心が…身体が暖かいもので満たされる。
謙信様を受け入れた膣がやわやわと動いて形を変えていき……やがてピッタリと謙信様のものに吸い付いた。
謙信「ふっ、吸いついてくるな。そんなに気持ち良いか?」
眉をキュッと寄せた顔が色っぽくて仕方ない。
「なっ!?謙信様がかっこいい声で囁くからですっ!」
謙信「………ほう、俺の声だけでこのように良い反応をするのか。覚えておこう」
いつも以上に妖しく綺麗な笑みを浮かべ、謙信様は両手をついて身体を起した。
身体が離れてしまった寂しさを感ずる間もなかった。
「ぁっ…!」
謙信様は腰を大きく引き、ゆっくりと最奥に腰を押し付けてきた。
とても緩慢な動きは『淫らな感覚を味わえ』とばかりに…遅い。
もっと欲しい、もっと早く……はしたない欲望が頭をもたげる。
ぐちゅ…………ぐちゅ……ぐちゅ………
(じらさないで…もっと…謙信様が欲しい)
徐々に早くなってくる腰を追いかけて私の腰もゆらゆらと揺れた。
謙信「っ、淫らな動きだな」
「ふっ、あん…謙信様っ」
もっと奥まで、もっと激しく、もっと強く
もっと…もっと……
何も考えられなくなるくらいメチャクチャにして欲しいのに、謙信様の律動は残酷なくらいにゆっくりだ。
「あ、お願いです、謙信様っ。もっと…ください!」
逞しい両腕を掴み、涙ながらに懇願する。
中途半端にくすぶった熱をどうにかしたくて強請らずにはいられなかった。
謙信「ふっ、まだだ。もっとお前を味わってからだ」
「ああっ」
身体を二つに折るように足を高く持ち上げられ、さっきよりも深い場所に謙信様を感じた。
期待に胸を高鳴らせたのに腰の動きがピタリと止まった。
(なんで…。もっと欲しいのに)
(謙信様は私のこと…もっと、欲しくないの……?)
私だけこんなにはしたなく求めているような気がして見上げると、悔しいくらいカッコいい笑みが返ってきた。