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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第92章 現代を楽しもう! ❀デート編(R-18)❀


――――
――

謙信様の香りがするベッドで今夜も組み敷かれる。

もともと少なかった家具はタイムスリップが近づくとともに減り続け、ベッドとゴミ箱だけになった。

ガランとして寂しくなった部屋を、誕生日プレゼントにあげた花束だけが彩っている。




「ふ……ぁ」

謙信「舞……、力を抜くのが上手くなったな」

「は……けん、しん様が優しく抱いて…くれるからです。力が入りそうになると加減してくれるから……」

謙信「そう謙遜しなくとも上手になっている。これで子を孕んだとしても…交われるな」

「や、やだ、謙信様。気が早いですよ!」

謙信「っ、締め付けるな。前言撤回だ。まだ練習が足らんようだ」


蜜が溢れた道を硬い欲が滑らかに進む。


「ん!ぁ……………は、ぅ、ん」

謙信「そのような蕩けた顔をして俺を惑わせて………」

「ぁ、ぁ……わ、るい…女ですか?」


謙信様が腰を動かすのをやめて、笑いをこぼした。
端正な顔に浮かんでいるのは慈しむような甘い微笑み。


謙信「悪戯に俺を煽ってくるところも愛しいと思っている……この世で最愛の女だ」

「っ、謙信様……」

謙信「誉めた傍から力を入れるな。傷の治りが遅いのはそのせいだぞ」

「………だって…謙信様が、嬉しくなるようなことを言ってくれるから……」
 

外国映画でしか聞いた事のないような愛の言葉を囁き、態度で示してくれる。


(戦国時代の男性は皆こんなにストレートに愛情を示してくれるのかな。それとも謙信様だけ??)


胸をときめかせていると謙信様が大きく息を吐いた。


謙信「流石の俺も降参だ。俺達は馬鹿だと言われてもしょうがないな」

「ふふっ、ようやくバカップルだって認めたんですね」


佐助君と信玄様にバカップルだと言われ続けて一年。
私はとっくの昔に自覚していたけど、謙信様は今みたいだ。


謙信「お前が相手ならばどんな男でも馬鹿になる」


とびきり美人でもないのに、そんなことあるわけない。
繋がっている最中なのを忘れて吹き出した。


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