第92章 現代を楽しもう! ❀デート編(R-18)❀
衝動に駆られ、沈めていた腰をひいて…揺さぶった。
ずっ、ずちゅっ、ずちゅっ、ずちゅっ!
「いっ!?あ、だめ、まだ、動かないでっ!…っ、…っ!!
ぅ…………!」
(痛がるお前を見て、楽しむなど…俺はなんと愚かな…)
悲鳴を押し殺そうと引き結んでいる唇に口づけを贈る。
(愛しい…解放してやりたいのにできない)
破瓜した時の舞は、今のように痛がり、懇願したのだろうか。
(この姿を…俺以外の男が…見たのか…?)
過去のことだと気にとめていなかったはずが、突然湧き出してきた妬みに襲われる。
舞を穿つ腰にズン!と力が入る。
「あ、ぅ、も、う、はっ、駄目…あぁ、やっ!!いたい…っ」
痛みに耐えられなくなって大きな悲鳴が上がった。
だが駄目と言っておきながら抵抗してこない。
謙信「嫌ならっ、くっ、噛みついて抵抗しろっ、はっ」
(お前に噛まれたなら、その時は……なんとしても止めるっ)
止まらない衝動をそのままに……容赦なく最奥を突いた。
舞は嚙みついて抵抗する様子はなく、俺の背中に弱々しく縋り付いて耐えている。
「うっ、い……たぁ、あぁ……!もっと、ゆっくりっ……!!」
ゆっくりと何度懇願されても聞き入れてやれなかった。
それでも尚、いくら揺さぶっても『抜いて』とは言わなかった。
謙信「はっ………くっ……」
「やぁ…!」
大事に、大事に守ってきた女を、これからも、来世でも共に居たいと望んだ女を犯すように抱いている。
何故止められないのかと自問し、答えが出ずに胸が痛くなる。
「い、た、ああっ、はっ……はあ……、謙信様っ、謙信様……!
お願い、抱きしめて、ひぅ、い、た……のっ。いた、いっ…………」
すぐさま横たわっている身体を抱きしめてやる。
頭から水をかぶったのかと錯覚するほどに、身体も髪も汗で濡れていた。
謙信「馬鹿者っ…痛みを与えている俺に抱きしめてと願ってどうするっ!?
願うなら何故嫌だと、何故抜けと言わないっ!?」
肌がぶつかり合う音と、ギシギシとベッドが軋む音がしている。
いつもとなんら変わりない、激しい交わりだ。