第74章 ひとつになりたい(R-18)

俺達は溶け合えないから…こうして身体を繋げ体液を交わす。
舞の奥で奇跡的に一つに溶け合った結晶が結鈴と龍輝だ。

愛し合った先に実る、何にも代えがたい存在

その奇跡をもう一度。今度は傍で見守りながら育てたい。


謙信「舞、はっ、愛してるっ、誰よりも…っ」


言葉で伝えられない想いをのせ、腰を突き上げた。


（愛してる…舞は俺の全て…）


達する瞬間まで見つめていたいと、悦び震えている顔を見ていると、まつ毛が動き、薄茶の瞳が俺を捕らえた。

澄んだ茶色の眼差しは俺の心の中まで真っ直ぐ射し込んできて

美しく輝いた。


「謙信様…、愛しています、謙信……」


余裕なく欲を抑えつけていたのを一瞬忘れた。

美しい色に見惚れ、愛らしく呼んでくれた己の名が誇らしい。


（愛している…）


身も心も全て捧げたいと、守ってやりたいと思える唯一。


（舞に出会えて良かった…）


舞と……




……ひとつになりたい




下腹にいれていた力が自然に抜けた。


謙信「………くっ！出るっ！」

「ぁっ！」


抑えを突然解かれた子種は、突き抜ける快感を伴いながら舞の胎内に放たれた。

腕にとじ込めた舞が小さく声を上げ、身体を震わせた。

こらえられない呻きをもらし、思いのたけをすべて注ぐ。
ドクドクと脈打つタイミングに合わせて、欲の先端を子宮口に押し付けた。

吐き出す勢いも、量も、今までの比にならない。


謙信「……っ」


同時に達した舞の膣壁が欲をしごき、蠢いている。
首の後ろがじんとしびれ、欲を放った快感に目を瞑った。

俺に囚われてしまえといつか言ったが、俺の方が舞に囚われている。
どうしようもなく。