第72章 おまけ
蘭丸君が書状のようなものを一通もってきて信長様に渡した。
信長「舞。お年玉として、すでに贈ってある正月用の晴れ着(魅力500)、衣装箱100個を与える」
「ひ、ひゃく?」
信長「年末貴様に贈った着物類だけでも30はあろう?これからも増えるだろうから余分にくれてやる。
そしてこの文の中身は『3日間温泉宿ペア宿泊券』だ」
「な、なんでペアだなんて言葉を知っているんですか…。
しかも誰と行けと?」
緋色の目が悪戯な光を浮かべている。
信長「一同よく聞け。舞は最近『気になる人』ができたらしい」
「な、なんでそのことをっ!」
蘭丸「ごめん、舞様……」
家康「はっ?」
慶次「『気になる人』ってつまり、好いた男ができたってことか!
それはめでたい話だな」
秀吉「馬鹿、何がめでたいんだ!
舞!どこの馬の骨だ、それはっ!」
光秀「おやおや、気になる人が信長様だったらどうするんだ?
馬の骨よばわりした罪は償うんだろうな」
秀吉「っ、光秀ぇ~~~~」
三成「意中の人が居るということですか。しかし舞様は交友関係が広いですから、安土の人間ではない可能性もありますよね。
舞様、お相手はどなたですか?」
政宗「珍しく色恋の話で三成の頭が冴えてるな。もちろん俺だよな?舞」
「えっ!?えーと……それは……」
脳裏に浮かんだのは気になって仕方がないあの人……。
でもこんな場所で言えるわけがない。
信長「意中の男を誘って3日間口説いてこい。
どこの男だろうが構わん。宿には話を通してある」
「く、く、口説く!?私がっ!?」
信長「舞に声をかけられた者は3日間、戦が仕掛けられようと、謀反が起きようと宿から出ることを禁ずる」
政宗が冷やかすような口笛を吹いた。
政宗「それは舞の意中の相手が想いに応えた場合は、全部奪っても良いってことですか?」
信長「舞に任せる」
勝手に話が進んでいく。