• テキストサイズ

☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第72章 おまけ



(光秀)

舞は驚いて歌うのをやめてしまったが、構わず最後まで歌い続けた

旋律は昨日繰り返し聞いたから覚えていた
南蛮の使者に旋律を聞かせたら『何故知っているのか』と驚かれた

謁見が終わった後、南蛮の歌詞を指南してもらった


今日は城から一歩も出られず『ぷれぜんと』を買いに行けなかった
このくらいしか贈ってやれないが許してくれるか…?


(姫)

光秀さんが歌ってるっ!?
歌えるのっ!?

っていうか、めちゃくちゃ上手いんだけど

か・ん・ど・う!!

なんだか涙でそう

歌くらい歌えるぞって言うけど、昨日初めて聞いた曲だよ?
英語の歌詞を短時間で覚えるなんて凄すぎない?

嬉しい!

ねえ、光秀さん、もう一度歌って?



お父さんもお母さんも居ないクリスマス

ずっと仲良しだった友達もいない

チキンもイチゴがのったケーキもない

きらきらひかるイルミネーションも、見上げるように高くて綺麗なツリーもない




だけど光秀さんが居る
こんな可愛い雪だるま作ってくれて
プレゼントが用意できなかったからって歌ってくれる


ふふ、忘れないよ
雪だるまを作ってくれたのも
抱きしめて怒られたのも
綺麗な声で歌ってくれたのも

一生忘れない


こんな幸せなクリスマスにしてくれて

ありがとう、光秀さん



(光秀)

歌ってやったくらいで涙目になるくらい喜んで

おまえというやつは欲がないな

来年のクリスマスは休みをとって、ずっと傍にいてやる

昨日話していた『つりー』を作るのもいいな

また『がとーしょこら』とやらを作ってくれるか?

あれなら幾分味がわかる気がする


さて雪だるまと戯れるのはそろそろやめにしろ
冷えた身体を温めてやる

このサンタ服の今年の役割はもう終わりだ

Merry Christmas 舞……


/ 1735ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp