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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第71章 謙信様との逢瀬


宿の人がひとつの部屋の前で立ち止まり『今日はすいておりまして、今のところ両隣とも空いております』と、ご丁寧に空き部屋情報を伝えて去っていった。

謙信様はためらいなく障子を開け、頭の上にはてなマークを浮かべた私を中に入れてくれた。

部屋は窓がひとつもなく、調度品の類もなかった。
夜に使うだろう古い行灯が部屋の片隅においやられ、あとは布団が一組敷いてあるだけだった。


(ここってもしかして…)


余計なものが一切置かれていない部屋と、さっき少しだけ聞こえた声…。


小さくてよく聞こえなかったけど、あれは多分、女の人の……喘ぎ声だった。


「あの、謙信様………?」


背後に立つ謙信様を恐る恐る振り返った。


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