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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第69章 毛玉の家来


――――
――

時は少し遡り、舞が傷ついた子猫を拾って1か月がたった頃。

傷が治ったので放してやろうとしたが、子猫は里山を出ようとはせず、そのまま謙信と舞の家で飼われることになった。


謙信「そろそろ名前をつけてやったらどうだ。
 『ねこちゃん』では様にならんだろう」

「そうですね、オスなのに『ちゃん』っていうのもね…。
 結鈴と龍輝はつけてあげたい名前ある?」

龍輝「うーん、ねこちゃんで慣れちゃった。
 このままねこちゃんでいいんじゃない?」

「ふふっ」


(やだ、『猫さん』って名前をつけていた三成君みたい)


悪阻の時に毎日遊びに来てくれた猫さん。
元気にしてるかなとちょっぴり切なくなった。


結鈴「じゃあこの子は『きゅーすけ』ね」

「ふふ、可愛い名前だね。なんできゅーすけなの」

結鈴「んーとね、畑にいっぱいキュウリができてるから!」

「そ、そっか。季節感があって良いかもね。
 じゃあこの子はきゅーすけっていう名前にしよう」

結鈴「へへ」


結鈴が嬉しそうに笑った。


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