第65章 大雪の夜に(R-18)
謙信「力を入れるな」
閉じていた道がきつく感じているのは謙信様も同じようだった。
綺麗な顔を歪め、腰を進めるのをやめた。
(苦しいっ、なんで?謙信様…)
今までこんな強引に抱かれ方をされたことはない。
涙がジワリと浮かんだ。
(いつも優しく抱いてくれるのに、どうして…?)
目が潤んでいるのに気づき、謙信様が身をかがめて口づけをくれた。
謙信「辛いだろうが我慢しろ。舞が嘘をついていないとわかっているが、確かめずにはいられないのだ。
傷つけるようなことはしないから、安心しろ」
身体を寄せられ、目元にキスされた。
「ん……」
(乱暴にされるわけじゃないんだ…)
強張っていた身体から力が抜けた。
謙信「っ、奥まで入れるぞ」
蜜壺の途中で止まっていた欲が最奥まで進み、
……ピタリと止まった。
「ん…」
ゆるゆると動かすでもなく、激しい律動もない。
腰はぴくりとも動かなかった。
(もどかしい…)
熱くなった身体が快楽を求めて疼いた。
繋がった箇所がジンジンする。
身じろぎすると謙信様に体重をかけられ、動きを封じられた。
謙信「……じっとして、そのまま俺だけを見ていろ。
我慢できたら思う存分、気持ち良くしてやる」
二色の瞳が欲に濡れている。
謙信様も動きたいのを我慢しているのかもしれない。
言われた通り謙信様を見つめていると愛しさが溢れてきた。
(カッコイイな、謙信様。大好き……)
こんな風に強引にされても、この気持ちは変わらない。