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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉

第62章 里山に住まう


琥珀の瞳が静かな光を湛えている。


光秀「未だ生きる目標は見つけられていないが、お前という輝きがある限り…悪くない未来がくるような気がする…」

「ん?今なんて言いました?聞き逃してしまいました」


そういうと光秀さんは首を振った。
聞き逃した言葉を教えてくれそうにない。


光秀「相変わらず舞は不思議な女だ。
 周りの者を照らし、引き上げる力を持つ…」


眩しそうに目を細めて、一瞬目を閉じた。


光秀「俺にはお前が眩しすぎる」

「あ……」


回されていた腕が離れた。

光秀さんの言葉の意味を考える。
いつもストレートに言わない人だから…。


(眩しすぎて……嫌ってこと?)


悲しくなってシュンとする。

謙信様もそうだけど、なんで皆私を過大評価するんだろう?
500年後の人間だっていうだけで普通なのに。

眩しすぎるなんて、そんなことない。


光秀「眩しくてもお前がいいと言ってくれる旦那が居るだろう?幸せにしてもらえ」

「!」


(そっか、光秀さんは…)


広間での二人の秘密を、
光秀さんが櫛に込めた想いを、


(気にするなと言ってくれているんだ)


「み、つひでさん、ありがとうございます」


どうしよう、泣きそうだ。

唇をかみしめても緩んだ涙腺はどうにもならなかった。


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