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☆一夜の夢☆〈イケメン戦国 上杉謙信〉
第62章 里山に住まう
(姫目線)
簡易的に作られた小屋で冬は越せそうにないという判断で、大きな港町を目指して旅をすることになった。
譲ってもらったという古い荷車に、結鈴と龍輝、荷物を乗せて朝から晩まで移動する日が続いた。
佐助君と蘭丸君が先行して休む場所を見つけてきてくれて、とてもありがたかった。
海沿いの集落を渡り歩き、目指す港町の近くまで来た頃には、もう森の木々の葉はすっかり枯れ落ち、寒々しく木肌を晒していた。
時折チラチラと小雪が舞い、蝦夷の地に長い長い冬が訪れようとしていた。
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