第17章 次の騎乗位は彼を縛って?*
単に貫かれるだけじゃなくて、堪らずにやや前屈みになってしまってる体勢のお陰だと思う。
「ひっ!…あっ、やらっ…ぁあ!…きちゃ…あうっ!…ンあっ!…あっ、ぁあ!」
吐き出される喘ぎは押し上げられる動きに比例して、焦りにも似た愉悦を残し私から理性を奪っていく。
さっき達したばかりの所や、元々弱い奥の前の方も押されて摩り付ける度に熱くなってきて、目の奥でバチバチって火花が散る。
「……おれ、も、出そ」
河口の傍流に投げ出されたみたいに、否応無く巻き込まれ、繰り返し吸い込まれてはうねる快楽。
激しく収縮を繰り返し始めた私に追い討ちをかけて、呑み込まれる。
「っあぁ!! ん、あッ───────」
焼けそうな抽挿の最中で質量を増して、私の啼き声と同時に熱い体液が胎内の深くに放出された。
受け切れなかったそれがこぽこぽと流れてくる。
未だに止まない熱がじわじわした余韻を残し、速く浅い息を吐き続けた。
色んなものでぐちゃぐちゃになってる私の頬や唇をぺろっと琥牙が舐めてきた。
「真弥ってしてる時に泣くよね。大丈夫? 一緒にシャワー浴びる?」
「そしたら…また、されるから…ムリ」
「しないよ。 今日はもう我慢する……ていうか、そんなに嫌なの」
「良過ぎて嫌」
「我儘なの?」
くすくすと笑う琥牙が私を抱いてお風呂場へと向かう。
伯斗さんに聞いた時はなぜ彼らとすると出来やすいのか不思議に思った。
実際するとその理由がなんとなくわかった。
ゴムは量が多いせいで出す前に途中で抜ける。
考えた結果、念のために最初はアフターピルを飲んでそれでも心配だったから今はピルを服用している。
おれがもう少し一人前になったら子供を作ろうね。 当たり前みたいに言ってきた。
プロポーズとか色々すっ飛ばしてるけど、いつの間にか私もそう思うようになっている。
そうしたら、生まれてくる子供はどっちなんだろう?
病院で狼生まれちゃったらびっくりされるし、でも川の中で出産はやだなあなんて、シャワーで体を洗われながらそんな事を言うとまた琥牙が笑った。