第17章 次の騎乗位は彼を縛って?*
そしたらその辺りをちゃんとリードしてくれたらいいんじゃないの。 そう言うと琥牙は少し考えて無理、と言う。
「真弥って案外男の体わかってないよね」
見た目中学男子みたいな子に言われると、女としてどうなんだろうと一瞬思う。
「分かった。 私が上になるからそしたら大丈夫」
それならこっちが主導権握れるもの。
「上?」
さすがに狼というか、当初は後ろからが多かった。
最近は色んなバリエーションでの正常位もお気に入りみたい。
私がはじめてだったの? なんて聞いた事はないけど、多分そうだったんじゃないのかな。 と思う。
この一途過ぎる性格なら。
「どっちにしろ、そしたらもっとトロトロにしなきゃ」
「きゃ…」
そう言って私を抱き寄せて膝の上に乗っけてくる。
振り向きざまの口付け。
ぬるっと舌や唇が絡み合う感じはとても好き。
じゃれてるみたいな、くすぐったい感じは動物なんかとしてるみたいでちょっと可笑しい。
そうやって油断してると、また琥牙の指先がまた私の足の間に潜ってくる。
そしたらやや微笑ましかった口付けが一気にイヤらしくなる。
二本の指先で襞の間を挟むみたいにゆっくりと捏ねてきて、鼻腔と唇の隙間から吐息が漏れる。
考えるともうさっきイッちゃったんだから、慣らす必要ないよ。 だってもう、またお腹がズキズキして辛い。
「んっ……む……ふっぅ、んぅ……」
キスのお陰で話す隙がない。