第17章 次の騎乗位は彼を縛って?*
お腹の奥が重く甘く疼く。
閉じようとする腿を広げて、逃れるために彼の頭にやろうとする両手を制して、私の恥ずかしい所に顔を埋めている琥牙にはもう解ってるはずなのに。
「……ッぅあ」
ヌルヌルした舌で内側をなぞられて背中がぞくりとした。
私にはそこがどんななのかはあまり分からないけど複雑に入り組んでるのだろうか?
舌先が浅い窪みに入り込んで、かと思うと滑らかな表面がざらざらと触ってくる。
時々深くまで届き掬われたそれをこく、と彼の喉を通る音がする。
平日に琥牙は滅多に私を抱かない。
気遣ってくれているのだと思う。
けれどその分週末には堰を切ったように求められる。
普通よりも勘のいい彼に、あっという間に私の体は暴かれてしまった。
今まで自分が知らなかった自分まで。
つん、と私の弱い部分を指先でつついて、そしたら無意識に腰が上がった。
「真弥のここ、凄く可愛い。 もっと舐めたいから、まだね」
そんな私のお尻を手のひらで包み上を向かせてまた優しく虐め始める。
「真っ赤になってこんなに濡れちゃって」
恥ずかしくなってつい目を逸らす。
けれどそんな私にお構い無しで、今度はすぼめた舌で秘裂に垂直に出し入れをし始めた。
「ひぁ…っあ……っぁん」
ぷちゅぷちゅとその隙間から漏れる愛液がどんどん増えて、いやらしく濁った音になっていく。
「音も声も堪んない」
興奮気味にそう呟く彼にとってもこれは前戯なのだろうか、と最近は思う。
ただ私を濡らすためならこんなにしないもの。
もう泣きそうになってお願いをしてももう少し待って。 なんて言って、まだくれない。