第7章 初恋 【悲鳴嶼】
此処は鬼殺隊本拠地の近くにある食事処。
そこで柱達が集まって食事をしている。
皆食事を済ませ、甘露寺と煉獄は食事の甘味を注文した頃
宇髄が皆の初恋を聞き出した。
「甘露寺と、伊黒は…いいや。
不死川も知ってるからパス。冨岡…と、胡蝶…もパス。」
「ちょっと待ってください?どうして私と冨岡さんは一緒にパスなのでしょう?」
胡蝶がイライラしながら捲し立てるが、それを宇髄は聞き流す。
——時透は忘れちまってるだろうし、
煉獄は…美味い飯が有れば良さそうだしな。
俺的には悲鳴嶼さんのが…。
ということで、聞いてみることにする。
聞かなくても良いものだ。とか言われて流されるんだろうと思っていたが、悲鳴嶼の口からは意外な言葉が出てきた。
「…そうだな。あれは、11の頃だったか…。」
まさか悲鳴嶼が、この手の話題に乗るとは思っていなかった柱達は少し前のめりになる。