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あなたの…【鬼滅の刃】 短〜中編

第16章 trick or treat ❇︎【宇髄】



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「んー!美味いわ、このケーキ!」

「でしょ!なかなか上手くいったんだから!」



そう言って最後の一口を口に入れれば、時間は23時59分。



あの後はシャワーを浴びて、こんな時間だがせっかく作ったケーキだ。
やはり今日食べようと言う事になり、今に至る。



「間に合ってよかった。」


「ごめん。でも、最高の誕生日になった。」


そう言って微笑み合えば、ケーキよりも甘い空気が漂い始める。


「なぁ、奏。trick or treat?」



甘えたような声を出しながら私を後ろから抱きしめる。



でも。



「今ケーキあげたでしょ?それに。」


私の指が時計を指す。


「ハロウィンは終わりました。」



私の言葉に、天元は肩透かしを喰らった顔をしている。

「え、この空気でマジで言ってる?」

「マジも何も。もう月曜日だよ?」



これにはショボン…という効果音がピッタリなくらい落ち込んでいる天元。




「でも…大好きな天元の誕生日後夜祭として…付き合ってあげる。」



私からケーキよりも甘い口付けをプレゼントして。































「ん…もう…外明るい…」






気づけば夜明け。
結局一睡もせずに愛し合う事に。




「寝不足でも、1日乗り越えられるかな…?」

「昼休みには昼寝決定だな…。」



そう笑い合って、私たちの新たな1日がスタートする。






これも一つの幸せ。










trick or trick





or cake?







〜fin〜







♢後日談♢


「わぁ!どうしたの?これ。」


天元が仕事から帰ると、大量の紙袋。


「天元の誕生日プレゼント?」

紙袋を覗くと、天元へのものとしては可愛らしいものばかり。


「それ、この間来た皆んなから奏にって。」


「えっ?」

「健気で良い奥さんに渡してくれって…。」



どうやら、事情を知った皆さんが気を遣ってくれたようだ。


「それから、これ。」


そう言って渡されたのは、カラフルなブーケ。



「これは、俺から。」


天元もきっとみんなから色々言われたのだろう。


「ふふ。来年は忘れないでね。」

♢♢
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